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毎週火曜日は、岡山大学法科大学院の消費者法講座を担当している。私が直接担当する講義は数コマであるが、消費者法を担当する教授の講義のお手伝いをすべく毎回出席している。法科大学院は実務と学問の架け橋となる教育がなされることが期待されている。大学の先生に任せてしまわないで少しでも実務家の感覚を知ってもらいたい思いで、講義に参加している。やはり、微妙に大学の先生とは感覚が異なることを実感する。その違いは、大学の先生は法を解釈する、法の解説をするということであり、我々実務家はどう問題を解決するか、そのためにはどのように法を使うかという観点から考えていくことではないかと思う。消費者法の分野は、被害にあった消費者の被害をどのようにして救済することができるか、救済するためにはどのような法解釈が可能かというまずは基本的なスタンスが問題とされる。私が第1講で消費者法はマインドであると述べたのはこのことである。今日の「消費者契約法」は今国会で改正が予定されている。消費者団体訴訟の制度が盛り込まれるからだ。今国会では先週衆議院の委員会で採決された金融商品取引法が成立する予定である。それにともない、商品取引法が改正になる。この分野は常に動いている。社会をみつめる目を養うのも消費者法を学ぶ基本である。

教育基本法の改正審議がいよいよ始まった。改正を言う前に今の教育基本法の前文を見てみる。
「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力に待つべきものである。われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない」
いったいこのどこが問題なのでしょう。改めて「愛国心」などという言葉をいれる必要があるのでしょうか。今の論議はほんとうに危うい!
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(2006/05/17(Wed) 00:19:27)

午前10時10分から岡山家庭裁判所児島出張所での遺産の限定承認手続きの審問期日にでかけた。10時30分に終え、今度は岡山地方裁判所新見支部で11時30分から先物取引被害の損害賠償請求事件の弁論準備手続きでした。あれっ、間に合うの?と思われるかもしれない。しかし、これは時間的にみても十分に可能なのです。

以前は、裁判所の手続きは例え次回期日を決めるだけになろうとも弁護士が出頭しなければ手続きをすすめることができませんでした。そのためにずいぶんと無駄な時間を費やしていたと思います。いまでは法律が変わり、遠方の裁判所での事件は主張整理などの手続きにおいては現に出頭する必要がなく電話会議ですませることができるのです。今日の相手方の弁護士は大阪で、3回目になる弁論手続きですが相手方の弁護士にまだ一度も対面したことがありません。1回目は出頭しなくても手続きが進められる擬制陳述、2回目、3回目は電話会議で裁判所には裁判官だけがいて、両当事者はそれぞれの事務所に待機して3者をつないだ電話会議の形ですすめることができました。次回期日の調整においても互いが事務所にいる時間帯がなかなかあわなかったのですが、携帯電話による電話会議もオーケーだとかでやっと7月はじめに期日をいれることができました。開廷数の少ない新見ですので期日がはいりにくいのですが、電話会議が審理の進行に役立っていることだけは間違いないようです。

午後から2件の裁判、2件の相談と慌ただしく過ぎ去って行ったところで明日までに書面の提出を求められている事件に気が付いた。さあ大変、なんとかしなくちゃ、と今頑張っている次第です。
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(2006/05/15(Mon) 22:34:39)

昨日とはうって変わって朝からいい天気だ。朝から蒜山までの1時間30分のドライブである。とは言っても、受任事件に関してログハウスの欠陥住宅の訴訟準備のための現地調査である。日本海から太平洋まで繋がって山あいの高い谷間をまたぎ、トンネルがいくつも掘られている米子道を通って蒜山高原に着く。気候がいいせいか普段は閑散とした高速道には車の数は多く、蒜山高原センターではジェットコースターの轟音と悲鳴が響いていた。こんなにも美しい緑があるのにここまできて悲鳴をあげて楽しむか?

こんなことを思ったときに昨日のシンポジュームでのあるパネリストの方の話が思い浮かんだ。全世界の人が日本にいる私たちと同じ生活をしたならば地球の資源は3日しかもたないそうだ。いわゆる南の人たちがその貧しさ故にたちあがると自分たちの政府によって鎮圧される。鎮圧する兵士は米軍によって訓練されている。その米軍は日本の基地でその訓練をしている。つまりこうした鎮圧の構図のなかで南の人の生活を犠牲にしながら我々の生活が保たれているというのだ。環境問題と平和の問題は切り離せない問題である。日本の平和な姿と自然を大胆に変えて便利よくしている光景に、これが南の人たちの犠牲に成り立っていることを考えると胸が痛む思いがかすめた。

別荘分譲地にはたくさんのログハウスが建ち、いくつも建築中の建物をみた。やはり、景気は結構いいのかもしれない。ログハウスは特別な資格がなくても誰でも建てられる。特に必要な資格があるわけではない。自分で作る人もいるぐらいである。この地域は建築確認は必要ではない。従って、安全性に問題のあるずさんな建物が建てられてもチェックされる機会がない。注文者と施工者の信頼関係だけが安全性を確保できる絆である。業者選びが大切である。別荘が普段住まないから安全性がなくていいことにはならない。同様の安全が確保されていなければならない。今回の事案は、普通の住宅を建てる場合の基礎など基本的な部分の安全性が欠けていること、ログハウスの工法を全く無視していることなどが重なっている。しかし、建ってしまっている以上どう処理すべきか難しいところである。実績のある業者の方の話しも聞いてきた。この事件を処理するには私もいちどきちんとログハウスについての工法、安全計算などを学ぶ必要があるようだ。

ドライブ中は、ダ・ヴィンチ・コードにでてくるサンシュルピス教会の世界最大といわれているパイプオルガンの演奏をCDで聞いていた。音の渦潮、嵐ともいうべき迫力ある演奏である。この教会に寄った時、偶然にバッハコンサートをやっていた。この教会の奇妙な塔とバッハ、ローズラインと映画の公開が楽しみである。
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(2006/05/14(Sun) 22:10:12)

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ビデオレターで発言する経済同友会終身幹事品川氏

岡山弁護士会主催の憲法記念行事講演・シンポ「どうする?憲法と平和主義」が開催された。
岡山弁護士会では憲法記念日のあるこの5月の恒例の行事となっている。憲法改正問題が政治日程にあがっていて、憲法問題を論議することは政治的な意味合いを強く持つことになる。弁護士会は会に入会しなければ弁護士としての活動ができない強制加入団体であり、憲法改正問題に対して会としての一定の意見を述べることは手続き的にも大変な作業を要することになる。しかし、昨年11月に開催された日弁連人権大会では現在論議されている改憲の動きに対して基本的に問題があるとの意見をだした。6時間にも及ぶ長いシンポジュームをし、その後の大会で論議して採択されたものであった。

弁護士は人権を擁護することを使命とする職務を有する。戦争は最大の人権侵害であるとする一致した基本的な認識をもとに今回の憲法改正の動きには反対の立場から今日の企画がなされた。ビデオレターで登場した品川さんが自らの戦争体験を語りながら今回の改憲の動きに関して国民的な議論を尽くして憲法9条をまもることができたら世界史的に重要な意義を有するであろうとの発言は感動的であった。しかし、教育基本法の改正においてはかつて戦争への道をひた走り、反論を許さなかった「愛国心」という概念を盛り込もうとしている。憲法改正よりも前に憲法改正と同じレベルの法律が改正されていくことは極めて危険な動きであるといわなければならない。
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(2006/05/13(Sat) 23:45:58)

朝一番、急いで相談したいとの電話。電話の主は15年ぐらい前に夫の負債整理を処理したことのある人であった。

午後から空いていた時間帯にこの相談をいれた。やってきたのは、電話の主とその娘さん夫婦であった。3人の関係はとてもほほえましい幸福な家族であることを感じさせた。約15年前に事件を処理した人ではあったが、確かに記憶に残っていた。当時ご主人の負債整理をしたが、その後も浪費は治らず、離婚をしたとのことであり、当時小学校3年ぐらいの娘さんは既に結婚をしてやさしそうな夫といっしょにきていたのであった。離婚した夫とは娘さんを含み全く音信はなかったとのことである。家族にとって、夫であり父であるべき人が全くその責任を放棄した生活をしていたということである。しかし、3人のみるからに幸せそうな雰囲気に救われる。

相談は、昨日、突然にサラ金業者から、その父親が既に2年前に死亡していて残った債務約200万円(大半は違法な高額な利息部分)を相続人である娘さんに直ちに支払えという催告書がとどいたというのである。父の死亡は初めて知らされた。しかもサラ金から金を支払えという通知と共に知らされたのである。そして相続人が支払わなければならないということを観念させようとするかのように相続に関する民法の条文などの資料を添えていた。娘としては父の死をこのような形で知らされたことはショックであったと思う。相談者である母親は、別れた夫の性格はよく知っていて、きっと他にも債務があると考え、相続放棄の手続きをしたいと考えての今日の相談であった。相続の事実を知ってから3ヶ月の間は相続放棄の手続きができる。死亡したのは2年前であるが、相続が開始したのことを知ったのは昨日のことであるから、充分に相続放棄の手続きは間に合う。言いたくはないが、いまのサラ金の実態はこのように無神経な社会の常識に添わない存在なのだ。

この相談の後にあらかじめ相談のアポがはいっていた事案は、やはり5年ほど前に妻の負債整理で相談にこられてその負債処理を担当した人の相談であった。妻の浪費は納まらず、どうやら当時からの不倫関係があり、妻からの離婚請求があり、その訴えが控訴審で棄却された段階での相談である。相談者は、そのような妻の離婚請求には絶対に応じることはできないが、被った精神的損害は払わせたたいというのである。気持ちは理解できる。しかし、前回の事件の処理が決して相談者にとってプラスになってなく、より混迷を深める状況で再びこられたことに複雑な思いを残した。


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(2006/05/12(Fri) 00:36:43)

 

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